映画

【映画】マタンゴ 感想

米ユーモアサイトCRACKED.COMでヘンテコホラー映画ベスト5というのが紹介されているらしい。そして5作品の内、2作品が日本映画からノミネートされているとか。角川がやたら押してた時期のJホラーにそこまでオカシゲなのなかったよなぁ、と思ったらもっと古い映画だった。

ランキングは、
5位「HOUSE
4位「Hard Rock Zombies」
3位「マタンゴ
2位「ロング・ウィークエンド」
1位「首だけ女の恐怖
とのこと。邦画が5位と3位。それ以外は日本でローカライズ化もされていない。

私が現在見れるのはマタンゴだけなので、折角だからマタンゴでも見返すかとDVDを引っ張り出して鑑賞。久し振りに見たけど、いつみても素晴らしい。とても1963年なんていう大昔の作品とは思えない。作品自体は古い感じの映像だけれども、シナリオや演出は今でも十分通用する。

マタンゴ Blu-ray


マタンゴのあらすじ

ストーリーはこんな感じ。

ヨットで海に繰り出した7人の若い男女(久保明、水野久美、小泉博、佐原健二など)が遭難し、無人島に漂着。そこには不気味なキノコ以外に食料はまったくなく、やがてそれを食べた者はキノコ人間=マタンゴと化していく。

有名人、著名人が食料がなくなり理性がなくなって殺し合いを始めたり、レイプし始めたりと狂い始め、食べたらダメだとわかっているキノコに、否が応にも本能に負けて手を出す。この人として死ぬか、怪物として生きるかの選択を理性で仕切れないジレンマがたまらない。

最終的に主人公とヒロインだけが残り、他の仲間はマタンゴに。そしてクライマックスでヒロインがマタンゴに連れていかれ、それを主人公が助けに向かった先で、
「せんせ~い、これ本当においしいわよ」
とヒロインがにこやかにキノコを食べるシーン。

こんなの子供が見たらキノコ食べられ無くなってもしかたない。
完全にトラウマ映画。

エピローグで、ひとり生き残った主人公がキチガイ扱いされて精神病院らしきところに放り込まれての独白のシーンでは理性を守ってキノコを食べなかったことに後悔。キノコを食べて好きな人と一緒に生きていればよかった、と。

狂ったと思われても仕方ない主人公が振り向いたら……。
うまい。ほんとうまい。

思い出されるカルトゲームのワンシーン

ところで、あのヒロインがおいしくきのこを食べるシーン。デジャブが。

知る人ぞ知る、カルトゲーム「ざくろの味」に似たシーンがある。このゲームは、地震でビルが地下に滑り落ち、脱出することが目的。脱出中に、地震で死んだ人間が地下に隠された旧日本軍のウィルスによりゾンビ化し襲ってくるんだけれど、選択肢によっては一緒に逃げてた仲間がいきなりゾンビ化。ふと後ろを振り返ると美味しそうに人肉を食ってるなんて状況に。

編集長の手が子供の体と自分の口を行ったり来たりしている
「土門くん、これ、おいしいよ」
あぁ、思い出した。。
なかなか後味の悪いゲーム。面白いけど。

マタンゴ Blu-ray


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makapy
ゲームと本と映画が好き。日常の生活で買ったり使ったものを紹介しています。

POSTED COMMENT

  1. 「マタンゴ」(1963・日)

    東宝特撮映画にして、「ものすごく怖い」という評判だけは聞いていた映画。
    水野久美様もご出演の映画「マタンゴ」を観ました。
    既にディアゴスティーニの「東宝特撮DVDコレクション」15号でも
    発売されてますよねー。
    結局「買ってものすごく怖かったらどうしよう」と思ったので
    レンタルにしましたけど。
    で、観てみたんですが。
    あれ……えっと……予想ほど怖くない(苦笑)
    昔の映画なものだから、特撮のキノコ人間のレトロ風味造形が
    あまり怖くは思えなくって。
    でも、あれだ。
    子供の頃に観たら、トラウマになることは必須です。
    「これのせいでキノコが食べられなくなった」という感覚は判る気がする。
    お話はこんな感じです。
    「精神病院に入院している村井(久保明)は語る。
     ”僕は気が狂っている訳じゃない。
      だけど、僕の話を聞けばあなたも僕が狂っていると言うだろう……”
     以下は村井が語った事の顛末である。
     村井は婚約者の明子(八代美紀)とともに
     何千万もかけた豪華ヨットでクルーズに出かけたのだった。
     船のオーナーは大金持ちの社長の息子、笠井(土屋嘉男)。
     その他に作家の吉田(太刀川寛)、歌手の麻美(水野久美)、
     ヨットマンの作田(小泉博)、小山(佐原健二)の計7人が乗っていた。
     悪天候の中、無理に航行を続けた彼らは
     嵐にあって遭難し、はるか南の島へと漂着する。
     その島は無人島だった。
     見つけた難破船で暮らし始める彼らだったが、
     残された不気味な日誌を発見する。
     そこには船員が少しずつ姿を消すことと、
     島のキノコを食べるなという警告があった。
     空腹に苦しみ、食料を探す彼らだが思うように腹は満たせない。
     そして、女や食料の取り合いで険悪になり、
     ときには互いに武器を持ってのにらみ合いになることも。
     とある者は一人だけ食料とヨットを持って逃げ出し、
     とある者は禁断のキノコを食べて気が触れる。
     そして、彼らの周りにはキノコ怪人の影が見え隠れしだして……」…

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