【PSVita】かまいたちの夜 輪廻彩声 レビュー(クリア済)

スーパーファミコンの名作「かまいたちの夜」にキャラクターデザインと音声を追加という大胆アレンジをしたリメイク作「かまいたちの夜 輪廻彩声」をちびちびとプレイしていましたが、無事に「ゴールドのしおり」になりましたので、レビューします。


「かまいたちの夜」とは?サウンドノベルというジャンルの原点とは?

攻略記事はこちらです

「かまいたちの夜」はゲームメーカーであるチュンソフトが1994年11月25日にスーパーファミコンソフトとして発売しました。
ジャンルはサウンドノベル。

普通に我が家の棚に転がってたので写真撮ったw

「かまいたちの夜」、更にその前作「弟切草」が出る以前、パソコンソフトではテキストアドベンチャーというジャンルがありました。それは、テキストと選択肢で物語を進めていくスタイルでした。テキストが表示され、所々で選択肢が番号で出てきて、それに対応した番号を打つことで物語がすすむ、というものでした。

ハドソンが出したバニーガール殺人事件というテキストアドベンチャー


cf. http://x1turbo31.seesaa.net/article/421354346.html

チュンソフトは、このテキストアドベンチャーに絵と音をつけることでサウンドノベルという新しいジャンルを生み出したわけです。第一弾である「弟切草」はホラーテイストで、そして本作のリメイク元になった第二弾である「かまいたちの夜」はサスペンスを物語のメインストーリーのジャンルとして作られました。

ちなみに第三弾は「街~運命の交差点~」というタイトルでセガサターンにて発売され、キャラクターも背景も完全実写、キャラクター同士の視点を切り替えて物語をすすめるザッピングシステムで話題になりました。

スーパーファミコンで発売されたリメイク元「かまいたちの夜」発売当時の状況

かまいたちの夜(スーパーファミコン版)

スーパーファミコン版では背景は実写、人物はシルエットで表現されていました。
提供ハードの性質上、音声は付いていませんが、その後の同社のサウンドノベル作品では音声を付けたのは「忌火起草」だけなので、おそらくできてもやらなかったと思われます。(なお、本作の輪廻彩声は5pb.が手がけていますので、制作はチュンソフトではありません。)

スーファミ版はファンブックはあったものの攻略本は発売されず、発売当時はネットも普及していなかったので、あの頃完全クリアできた人はほとんどいなかったんじゃないかなぁと思います。

ちなみにスーファミ版の一つのクリア地点である、ピンクのしおりを出現させた画面を写真にとって送ると「ちょっとエッチなかまいたちの夜CD」が先着3000名にプレゼントされる、という企画がありました。その辺の兼ね合いもあって、攻略本がなかったのかもしれませんね。

リメイク版の「ビジュアル&音声」追加への批判

さて、本作「かまいたちの夜 輪廻彩声」ですが、発売前から「かまいたちの夜に絵をつけるな」という批判が相次ぎ、それに対してイラストレーターが謝罪するという出来事がありました。


さらに、販売元の5pb.社長の志倉千代丸氏までが、何故かそれに追い打ちをかけるようなツイートをする始末。


なおシルエットモードはありません。

私的には確かにイラストが載る分、イメージが固定してしまうというのは十分理解できますが、目くじらを立てなくても外伝的なものと考えればいいんじゃないかなと思います。発売が5pb.ですし、実際プレイすれば「うわー5pb.ぽいわ」という演出が良くも悪くも鼻につきますから。

リメイクで追加されたビジュアルがこちら

実際プレイをはじめて、しょっぱな驚いたのはやっぱり絵がついていることでした。
言うたって、やるまではシルエットが絵になっただけだろ、それに声がついただけだろ、と思ってました。
でも、一番最初の真理が出てくるシーンでいきなり、ガツンと頭を殴られるようなショックを受けました。

真理登場シーン。

真理、若くね??
大学生、っていう感じはあんまりしないですね。
もう少しスラッとしたイメージがありましたが、なんか高校生っぽいですね。

そして巨乳に。でかすぎでしょ…

真理は主人公と同じ大学に通う女の子。友達以上恋人未満な関係で今回一緒におじさんが運営するペンション・シュプールに泊まるスキー旅行に来ています。

他の登場人物のイラストも紹介しましょう。

OL三人組。

左から河村亜希、渡瀬可奈子、北野啓子。
かまいたちの夜2や3をプレイした人はいろいろ思うところがあるでしょうw

小林二郎(おじさん)と香山誠一

おじさんはイメージぽい。
香山さん、えらい肌がつやっつやですね。
香山さんは大阪で事業をしている社長さん。

香山春子

香山さんの奥さん。

久保田俊夫と篠崎みどり

ふたりともバイトです。リゾバですね。はっきりとは書かれてませんが一応恋人のようです。

美樹本洋介

遅れてきたカメラマン。

田中一郎

謎の人物。

通常のかまいたちの夜をプレイした人なら、多かれ少なかれ違和感があるかもしれません。私もそうでした。
が、プレイしていくうちに全く気にならなくなりました。
声もすごく自然で(若干真理がドスが効きすぎてる時があるにはありましたが)これはこれでありだなと。

ゲームもアドベンチャーゲームを作りまくってる5pb.だけに、痒いところに手が届いている感じでした。

この手の何箇所も同じ文章を読むことになるゲームでは既読スキップは必須なのですが、チュンソフトの製品ではあまり採用されず。今作ではしっかり既読スキップ機能があります。
PS版から採用されたフローチャートも受け継がれていました。

ピンクのシナリオは?真かまみたいに課金だったりしないよね?

かまいたちの夜は一定のエンディングを見ると、新しい選択肢が出て別のシナリオが開放されます。一定のシナリオをクリアするとしおりの色がピンクにかわり(ピンクのしおり)、ちょっとエッチなシナリオとシーンが追加されます。
リメイク版である本作でもそこはしっかり入っていました。

こんな感じで…

Vitaのローンチタイトルとして発売された「真かまいたちの夜」では、このピンクのしおりが課金コンテンツになっており批判の的にさらされましたが、本作は課金コンテンツではありませんでした。よかったよかった。

さらに物語を進めて、ある行動をとることで「ペンションの深層へ進む」シナリオも開放されます。

こんな感じで…

リメイクではどこまで移植されていたか?

シナリオに関してはすべて移植されていました。

そしてリメイク版では「ひぐらしのなく頃に」を手がけた竜騎士07さんのシナリオが追加されています。かまいたちの夜とはちょっと違った雰囲気のシナリオでしたが、これはこれで面白かったです。話が一本道なのは竜騎士07さんだから仕方ないのかな。

と、そんな感じで結構楽しめました。絵がついてるとか、音声があるからとか、で未プレイならちょっとそれは損かな、と思います。私自身、SFC→PS→GBAと全部ゴールドにしてきても、まだなおプレイしても楽しめたのは、やっぱり作品が素晴らしいってことなんでしょうね。


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