前々から試してみたかったゲーム機の黄ばみを漂白剤で白くする実験をしました。
結果として失敗しましたがネットの世界では失敗した情報があまり流れてないっぽいので公開することにしました。無論これで終わらせるつもりはないです。失敗は成功の母ですしね。
黄ばんだゲーム機を白くさせる方法の概要
retr0briht(レトロブライト)と名付けられたゲーム機の黄ばみを白くする技術。この方法は外国のwikiにて2008年に公開されました。ABS樹脂を素材とするプラスチックの黄ばみ(黄変)が、過酸化水素水に数日間浸すことで部分的に元に戻ったという偶然の発見があり、科学者やエンジニアなどがレトロブライトに関するフォーラムに関わり手法を確立していきました。この辺のお話はレトロブライトの実験内容とともに別記事にまとめました。
まず、過酸化水素の溶液に浸したら黄変したプラスチックを可逆できることが偶然発見され、さらに専門家が加わったことで過酸化水素溶液を塗って紫外線を当てることで反応が促進できる方法が生み出されたことで、retr0brightが確立しました。
過酸化水素溶液の入手
濃度6%以下の過酸化水素溶液は薬局などで購入できます。日本では毒物及び劇物指定令により6%を超える過酸化水素水については劇物指定の扱いを受けます(第2条19. 過酸化水素を含有する製剤。ただし、過酸化水素6%以下を含有するものを除く。)ので利用は控えた方がいいかと思います。(なおレトロブライトのオリジナルテストでは濃度15%の過酸化水素溶液を使っていました)
日本では過酸化水素の溶液を使うよりも、ワイドハイターEXという漂白剤を利用した手法が一般的なようで、私が調べたときもこれを使ってる方ばかりでしたので、先人の知恵を借り使うことにしました。
ワイドハイターEXパワーはメジャーなのでドラッグストアでもスーパーでも売ってます。容器を買わなくても詰替え用で全然問題ありません。私は余ったら普段の生活で使えばいいと思ったので容器を購入。
成分を見ると「過酸化水素(酸素系)」としっかり書いてますね。
実験に使うゲーム機
今回は「売るのも買うのもハードオフ」で購入したスーパーファミコンのコントローラをチョイス。
1個100円。左側のコントローラー、黄ばみヤバスギです。もう1個も写真ではそうでも無さそうですがしっかり黄ばんでます。
上部のボタンも黄色いですねぇ。
裏側はそうでもないです。
コントローラー分解
裏側のプラスネジを取ったところ。スーパーファミコンのコントローラーはプラスドライバ1本でできるので超お手軽です。
基盤とLRボタンを取ったところ。うーん、ばっちぃ・・・
ボタンのゴムも取ったところ。汚すぎる。
漂白剤に漬け込む前にこの辺の汚れはしっかり取っておきましょう。
ネジもひどい。
パーツはまとめてジップロック。漂白するガワもジップロックへ
ばらした基盤とかボタン類はまとめてジップロックで保存。
漬け込むガワもジップロックに。
こんな感じで
漂白剤注入!そして紫外線を当てるために日向に
ワイドハイターをドバドバと注入。下のトレーは、冷蔵庫とかの整理用のトレーです。セリアで買いました。
漂白剤を使うときはゴム手袋をはくことを強くおすすめします。皮膚が溶けてヌルヌルになっちゃうので。。
そして紫外線を当てるため天日干しへ。レトロブライトの始まりです。
通常は夏場で3日程度、冬場で1週間程度というのがネットでやってた人たちの相場でした。紫外線が冬場だと夏場の3割程度なので、そういう期間になっているのでしょう。5月なら5日程度が妥当なのかもしれません。
では、次の記事で経過と結果を報告します。