映画

【映画】グエムル 漢江の怪物 感想

ポン・ジュノ監督の映画「グエムル 漢江の怪物」を観に行きました。
前作の「殺人の追憶」は社会的な作品だったのが、今回は一転。
なんと巨大モンスターが町を襲うパニック映画です。
振り幅大きいなー。

高度経済成長により繁栄した漢江に突如、巨大なモンスターが現れ人々を襲った。
魚に手足がついた形をしたモンスターは、主人公カンドゥの娘ヒョンソを連れ去ってしまう。
モンスターと接触したものは隔離され、カンドゥも隔離病棟に移されるがそこにヒョンソから電話が。
水道溝にいるとつげたヒョンソを助けに家族や親戚の助けを借りつつ隔離病棟から脱出。
一同はヒョンソを助けに向かう。

漢江というのは、韓国を流れる河川で高度経済成長時代の象徴的な土地です。
急速な発展による汚染問題が、このグエムルという巨大な怪物を生み出す元になります。
私はパニック映画は大好きですが、ゴジラとかは実はあまり見たりしません。
露骨な怪物映画はどちらかというと戦隊物と同じ特撮的な感覚が強く、それであまり手を付けないわけです。
今回この映画を見ようと思ったのは「ポン・ジュノ」監督だったから。
これだけです。
ですから、見始めるまではかなり不安でした。
つまんない怪物映画だったらどうしようかと。
そしたら・・・めっちゃ面白いじゃないですか。
全く想像してたものと違ってました。
パニック映画的な展開は本当に要所要所で現れて、作品全体と見ればサスペンス映画のようでした。
ヒューマンストーリーをさっと組み込むあたりも流石です。
ただ怪物が怖い、ということより、怪物に襲われることで起こる一家の悲劇に焦点があてられてるのでブレがありません。
そう、なんだか「狭い」んです。
怪物vs国家みたいな大枠な対立じゃなく、戦うというよりも家族をかばいながら必死に逃げることに終始徹底してるから、感情移入もしやすいんでしょう。
韓国映画特有のシュールな笑い、笑うべきシーンじゃない気がするのになぜか笑ってしまう。
そういうシーンが散りばめられてるのもいいですね。
銃に弾が入っていないのに気づいた後に殺られるシーンとか、なんだかもう悲しいというより「へらっ」っとするしか無いみたいな。
日本のドラマや映画にもたまにはありますが、ここまで極端じゃないんですよね。
お国柄、なんでしょうか。
ラストはちょっと切ないですがいい映画です。
ポン・ジュノ最高。

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]
オンデマンド配信中

※配信調査 2018-12-02


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makapy
ゲームと本と映画が好き。日常の生活で買ったり使ったものを紹介しています。

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