朝起きるとふと小説が読みたくなった。
そこで貴志祐介氏のミステリー小説「硝子のハンマー」を読むことに。
買ったものの実はまだ読んでなかった・・・。今までの貴志祐介さんの作品は全部読んでるんだけど、今回も前回に引き続きミステリー小説らしいので、ちょっと触手が動かなかったんだよねぇ。
貴志祐介氏は、「黒い家」や「ISORA」、「青の炎」と映画化されたベストセラー作家。
当初はミステリーよりホラー色が強かったけど、青の炎からミステリーにより始めているみたい。個人的にはホラー作品をもっと書いて欲しいと思う。
本作も青の炎と同じミステリーもの。
前半部は密室トリックを軸に弁護士と防犯コンサルタント(というか泥棒)が中心人物として物語を進めていく。
後半部は青の炎よろしく犯人を出して犯罪に手を染めるバックグラウンドを描いていく倒叙ミステリーに仕上がっている。
トリックが分かったときは、あっちはブラフだったのか。
と驚いたが、全体的にはやや勢いがないというか正直に言うと普通の小説だなと。
もちろんミステリー小説として十分面白い。
ただ、他の貴志祐介さんの作品は何回も読み返してしまう面白さがあるが、この作品には何度も読みたくなるほどの面白さが無かった。
「クリムゾンの迷宮」でも読み返そうかな・・・。
昨今、ジャパニーズホラーのハリウッド映画化が進んでいるが、クリムゾンの迷宮を是非映画化してくれないかなぁ。
公開前にお金回収しなきゃってがんばる日本映画界じゃ無理ですかね??
ちなみに、現代作家ガイドの貴志祐介さんの紹介ページに次回作のことが触れられていた。
ワセダミステリクラブ主催の講演会情報によれば、次回作は1000年後の未来を舞台に破滅後の新世界を描いたSFになるらしい。
いつになるかは不明だが、気長に待つことにしよう。
きっとそれだけの価値はあるだろう。
SFか・・・。ホラーじゃないのね。
※追記>次回作が発売されました!