好きな俳優はと聞かれた時に間髪入れずに答えるのは「石橋蓮司」と「大竹しのぶ」。
同世代にはぽかーんとされ、年配の方にはあぁと納得される。
今日のGoogle急上昇ワードにそんな石橋蓮司さんの名前を見つけて、え?まじで?となった。
歳も歳だし(失礼)なんかあったんか??と。
そしたらスキャンダルだとさw
元気やなーww
で無性に読みたくなって本棚から引っ張りだしてきた。
劇団第七病棟「ビニールの城」
これは、石橋蓮司さんとその嫁さんの緑魔子さんが一緒にやってた劇団第七病棟の演目「ビニールの城」の戯曲。
当時(と言っても流行ってた50年~80年なんてわたしゃ生まれてもないが)、アングラ演劇って言われたアウトローな芝居が流行ってたらしい。
このビニールの城もちょっとサイコチックな内容で、私は大好き。
子供の頃に古本屋でこの本を見つけて読んで、いつかこういう芝居を見たいと思ってたが、とっくの昔に解散しているのを知って愕然としたのも懐かしい話。
ビニールの城は、腹話術師の朝顔がビニ本のモデルの女性に恋をする話。
なんか現代でも全然通用しそうなネタだ。
ビニ本っていうのはビニールに包んだエロ本のこと。青少年に問題だから包んだんじゃなくて、ビニールに包んだほうが綺麗に見えるからってエロ本屋がやり始めたらしいというどうでもいい豆知識でも書いておこう。
アパートに住んでた朝顔はビニ本を破ることも出来ずにモデルの女性を見ていた。
でも実は隣に住んでたのがそのビニ本のモデルであるモモだった。
アパートの壁には穴が開いててビニ本に恋をしていた朝顔の言葉をずっと壁づたいに聞いていたモモは、自分と朝顔の間のビニールを破って欲しいと迫る。
しかし朝顔はあくまでビニールの城に住むモモが好きであり、生身のモモを受け入れられずに逃げる。
モモは朝顔に空気銃を向ける。
ホント観たい。。再演は無理なのわかってるけど。。
この本読んでると電気ブランが飲みたくなるw
実際、記憶にある石橋蓮司さんの最初の芝居はギミア・ぶれいくの「インスマスを覆う影」だけどね。
※インスマスを覆う影 レビュー
これは別の意味でも衝撃的だった。
何の前触れもなく「次はインスマスを覆う影です」って普通にナレーションされたらね^^;
あの当時はクトゥルフだのラヴクラフトだの知られてなかったしねぇ。
私はなぜか小学校(?)の本棚に「血を呼ぶ絵」があってそれ読んではまってたので・・・ラヴクラフト?うんん??ってなった。
我が家には、まだ黒い表紙になる前のラヴクラフト全集が転がってるw
そういえば、冒頭に書いた石橋蓮司さんと大竹しのぶさんが両方出てるのが貴志祐介さんの映画「黒い家」。
保険会社の社員が自殺現場を目撃するもそれは保険金殺人の罠だったって話。
ここでの石橋さんは好々爺って感じの温和な役、対する大竹さんはサイコキラーw
ぶちきれた演技するのはほんとうまい。
さて、そんな貴志祐介さんの新作映像が本日より始まる「新世界より」。
ああ、楽しみすぎる!