クトゥルー物を読むと無性に見たくなってしまいました。
当時ギミアブレイクというテレビで放送されたドラマなのですが、ラヴクラフト原作の「インスマウスを覆う影」(ラヴクラフト全集 (1))を日本風にアレンジしてて、いい雰囲気が出ています。
鄙びた漁村っていうのは日本の風景に合うのかもしれません。
写真家である主人公(佐野史郎)。都会の街角ですれ違った魚顔の男と同じ顔を「蔭洲升」の写真で見つけ、旅雑誌の企画として「蔭洲升」へ向かう。「蔭洲升」で村人の奇怪な顔立ちや行動を目撃したり美しい女性と関係を持ったりする中、フラッシュバックする子供の頃の記憶。夜、歩いていると「たぁーーくぅよぉぉーしぃーー」と自分の名を呼びながら向かってくる老人が。動かなくなるまで暴行を加える主人公。宿に帰ると何者かに周りを取り囲まれていることに気造き逃げ出すが、そこで見た光景は暗属を徘徊する魚人たちの群れだった・・・
お勧めカットは「藤宮食堂」の煮付定食でしょうか。
魚が生で箸を刺すと口をパクパクさせます・・・。
これ佐野史郎さんが取材で泊まった宿でお頭つきのサバの煮つけが出たことに由来しているそうです。
詳しくは「ラヴクラフト・シンドローム」に載っている佐野史郎さんの対談に書かれています。
この話のエピローグに、勤めていた会社に退職願と今回の旅の記事を置いていくシーンがあります。
この記事が小学館の「クトゥルー怪異録」に「蔭洲升を覆う影」というタイトルで、あの小中千昭さんの初小説として収められています。(映像と文面が違う気がしますが、きっと気のせいでしょう。)
ダニッチの怪を撮りたいといった内容も書かれてますが、是非作っていただきたいものです。
むしろ参加したいですね(^^;
>追記 おそらく、ダニッチの怪をモチーフにしたであろう映画を佐野史郎さん作りました。
そういえば知人が吉祥寺の食堂で佐野史郎さんを見かけたそうです。うらやましい限りです。