公式ではうたわれるもの三部作の最終章な「うたわれるもの 二人の白皇」。発売されて2ヶ月も過ぎたのでネタバレを軽く混ぜつつレビューでも書いてみます。まだプレイしていない、プレイしようか迷っている人向けのレビューです。
クリア済みですがトロコンはこれからです。年末にでものんびりやろうかと思ってます。
うたわれるものについて
今更ですが念のため。「うたわれるもの 二人の白皇」とは、アクアプラス(PC版はリーフ)が制作した和風仮想世界が舞台の戦略シミュレーションRPGの3作目になります。
1作目は2002年にPC版で18禁ゲーム「うたわれるもの」として発売。
うたわれるものは、記憶もなく名前も思い出せない男ハクオロが、助けられた村を救っていく中、次第に戦の渦中に巻き込まれていくというストーリーです。当時、前作の誰彼が叩かれて100円で投げ売りされてた頃に発売され、リーフはやっぱすげぇやとファンに思わせてくれたものです。
その後2006年にPS2にコンシューマ移植、あわせてアニメ放送されました。
2作目となる「うたわれるもの 偽りの仮面」は、1作目から9年後の昨年に発売。
物語は1作目とのつながりを持ちつつも大陸にあるヤマトを舞台に、メインキャラはすべて新キャラ。ハッキリと明記はされていないはずですが前作からは10数年後の世界です。
主人公はこれまた、前作同様、記憶を持たない男ハクと彼を助けたクオン。彼らがヤマトの戦に巻き込まれていくというストーリーです。
2作目、といいますか、思いっきりいいところで終わるので……。きれいに完結はしていません。3作目の前段みたいなものです。
そしていよいよ最終章が本作「うたわれるもの 二人の白皇」です。
「うたわれるもの 偽りの仮面」と「うたわれるもの 二人の白皇」
本作は前作直後の話になります。
前作ラストで、ネコネのミスでオシュトルが深手を負って死亡。ハクにオシュトルが仮面を託し、ハクがオシュトルとして生きていくことを決意。王女アンジュを亡命させ、謀反を起こした八柱将たちを倒しヤマト奪還を目指すというところからスタートになります。
前作をがっつりプレイしている人にはちょっとだけメリットがあります。
それは引き継ぎ特典です。
特典1.レベル50のユニットが1人以上いた場合、極意「取得経験値増加」がもらえる
特典2.BPMAX分のBPを持つユニットが1人以上いた場合、極意「取得BP増加」がもらえる
特典2は結構厳しいですが、特典1は前作で夢想演舞をクリアしている人なら自然と達成しているかもしれません。
なお「前作のアニメは見たけれどもプレイはしていない」という人でも、いきなり二人の白皇をやっても大丈夫か?という質問を受けたことがありますが、全然問題ないです。前作をプレイしていれば、ネコネのヘイトをしっかり溜めて続編を楽しめる、というメリットはあるかもしれません。アニメ版ではなぜかそのシーンが修正されてしまったので(そりゃそうだろうなぁ)。
「偽りの仮面」と「二人の白皇」との違いですが、戦闘シーンにPS2版ではおなじみだった協撃必殺技が「二人の白皇」で追加されました。「偽りの仮面」未プレイヤーの方から「前作は協撃なかったのかよ」と突っ込まれそうですが、ありませんでした。
協撃必殺技とは2ユニットの同時必殺攻撃です。PS2版とは違って誰とでも協撃は行なえます。
そしてPS2版でもそうだったようにラストバトルでは協撃必殺技のセリフも特別仕様になっています。
「うたわれるもの」と「うたわれるもの 二人の白皇」
長年のうたわれファンなら、気になって当然な質問として
「うたわれるもののキャラって出るの?」
「うたわれるもののキャラってプレーヤーキャラとして使えるの?」
というのがよくあります。
往年のファンで、やろうかどうしようか迷ってる人には本当によく聞かれる質問ですが、ここから先はプレイすることが決まっている人は読まないほうがいいです。
まだプレイしようか迷ってる人の判断材料に使ってください。
Q.「うたわれるもののキャラって出るの?」
A. 出ます。当然出ます。
前作「偽りの仮面」のアニメを見てもらっていればわかりますがアルルゥやカミュ、カルラやトウカは普通に登場してましたよね。トゥスクルに遠征に行った際にはクロウやベナウィも出てきてましたね。
え?そんなキャラを聞いているんじゃない?
フォーク持ってる人が登場するんですか?という質問なら本作のOPに答えがあるので1度見てみましょう。
アニメで終わってる人ならこのOPだけでも結構おや?ってところが出てくるんじゃないかと思います。
なんでオシュトルが鉄扇で戦ってるのとか、アンジェのあの武器ってあの人の武器なんじゃとか。
どのくらいまで第1部のキャラが出るかですが、基本的に思い出せるキャラは大抵出てきてます。
ただ、、クーヤは出てきてなかったはずです。
Q.「うたわれるもののキャラってプレーヤーキャラとして使えるの?」
A. これは私もプレイ前に知りたかったことです。
結論から言うと使えません。
使いたかったですね。ものすごく。
プレイは出来ませんが、ユニットとしては登場します。
敵ユニットとして……。
敵ユニットであれば前作の全ユニット出てきますよ。
結局「買い」なのか?
前作「偽りの仮面」をプレイし終えた時、私は怒り狂いました。
怒髪天を衝くとはまさにこの事。ブライのようになっていたはずです。
会う人会う人に「マジでふざけるな、あの日常パート垂れ流しの体験版は何だ?アレでよくフルプライスで出せるな。絶対買うな」と言いまくってたら、ホントに周りの誰もが買わなくて同じ痛みを共有できなかったという悲しいオチがありました。
ただ本作は違いました。
正直、前作があんな調子だったので、どうせちゃちゃっと片付けて伏線回収も無いんだろうな、ヤマト取り戻して、その後前作みたいなどんでん返しが入って終わりだろう、くらいに思ってたんですが……。
いい意味で何回も裏切られました。
断言しますが、ここ数年でこんな面白いゲームやったことないです。最近筆不精でブログにレビュー書くことがめっきり無くなっちゃいましたがそこそこ新作買って遊んでるんですけど、こんなにハマっていい大人がボロボロ泣きながらプレイしたのは本当に久しぶりでした。
どんでん返し何回あるねん、もう勘弁してくれ、と思いながらプレイしてましたよ。あと要所要所に流れるSuaraソング。反則です。
プレイ時間的には50時間くらいでした。ただ時間云々とか、関係ないですよ。本当によかったっていう満足感でした。作品的にも大団円、という形でいいんですかね。少なくとも第1部のファンにとっては大団円になってるかな、と思います。
ストーリーに関しては大満足です。戦闘パートも細かいところを言えばあるにはありますが、前作と比べれば十分面白いと思います。欲を言えば、やっぱり第1部キャラのユニットを戦闘パートで絡めたストーリーが欲しかったかな、ということくらいでしょうか。
ボリュームも満点なので、年末年始にどっぷりとうたわれワールドに浸かってみるのもいいと思いますよ。特に初期のファンで、エロゲーじゃないからって避けてる方にプレイしてほしいものです。
エンディングの「麗しき世界」、エロゲー時代のうたわれエンディング「永久に」に通じるものがあって、めっちゃうたわれっぽいなぁと思いながら何度も聞いてます。
19日の「うたわれるもの SUPER LIVE 2016」楽しんできます♪