TAKESHI’S観ました。
うーん、なんともすごい内容。
禁じ手です。
芸能人の「ビートたけし」、売れない役者の「キタノ」。
楽屋で出会った後、ビートたけしが刺青を入れてもらいながら「あいつ普段なにやってるんだろうな」とぼそり。
「コンビニでバイトしてるんでしょう」と聞きながら、うとうとし始めたところから、カオスな世界が始まります。
この物語の大半は、売れない役者キタノの生活。(ただし夢。)
たまーに芸能人北野だ出てきたり(ただし夢。)
コンビニのバイトして、オーディション受けて落ちて受けて落ちて、ビートたけしの追っかけに毎晩帰り道に声かけられて。って感じで進みます。
途中の脇役が強烈。
なんといってもゾマホン。素っ裸で頭に懐中電灯(サーチライト?)をつけて走ってます。何度も。
そして松村&内山コンビ。これもラストふんどしで素っ裸、盾持ってすり足。なんかハリウッドホンコン思い出すな・・・。
「怪物なら後ろにいるわよ」
っていう三輪明弘のセリフの後、たけしのセリフ。
「ありゃバケモンか」
おいおい(^^;
ラスト間際にひたすら長いタップダンスがありますがその前の三輪明弘ワールドがなんとも。怪しいワールド全開。
タクシーの運転シーンは一番夢っぽい感じがする。
で、忘れてならない岸本加世子。超悪役で登場。
拳銃撃ちまくって人殺しまくってる作品の中で、人を殺すことなく最強の悪役としてイメージされてしまった。
糸屋の娘は目で殺す。岸本佳世子は演技で殺す。
狂いまくった世界はビートたけしがキタノに包丁で刺されて終わりを見せます。
目が覚めてすぐじゃなくてしばらく時間がたって、ああ夢だったのかって気づく夢ってありますが、ちょうどそんな感じで終わります。
夢って不自然なことが当たり前の世界で、ああこうすればってわかってもどうすることも出来なかったり、そんな不安定でもどかしい気持ちを味わえます。
でもまぁホントに混沌とした作品ですねぇ。
エヴァ最終話とファミコンの東方見聞録第5章とラグクラフトのナイアルラトホテップをミックスさせたような(無茶苦茶分かりにくい例えだなぁ)そんな作品でした。
ラスト間際の妙にながーいタップダンスだけはどうにもって感じでしたが。(観てて黄泉がえりを思い出した。)
全体的にはお勧めの映画です。悪い意味で。