中井拓志さんの新刊なので買って読んでみました。
タイトルから、中井さんのデビュー作「レフトハンド」を想像したんですが、結論から言うとつながりはありませんでした。残念。
ミステリー探偵モノのトリックにオカルトはアリ!?
警察庁科警研心理三室という機関が霊能力を科学的に数値化するという研究を行なっている。
この三室が、常識では起きないような事件の解決をする、というのが主なあらすじです。
貴志祐介さんといい、結局、捕物に逃げるのか・・・と正直思いました。
そりゃ、シリーズ化しやすいですからね。。
作品は、夕季という主人公が霊能力を持つものの精神的に不安定な芙癸という少女を使って、殺人事件を霊的に解決していくという話で、最終的にはやっぱりオカルトはオカルトでした。
なので、科学的なオチというのはありません。
脳が引き起こす病気、といえば科学なのかもしれませんが。
私的にはオチが科学だろうが非科学だろうがどっちでもよくて、面白ければ何でもいいんです。
が、中井さんの作品は、アリスあたりからどうにも内容が薄くなってるように思えてなりません。
いつか、レフトハンドやクォータームーンを超える作品を書いてくれることを期待しながら、毎回買ってるので、そろそろドカンとやらかして欲しいなぁと。