ここ最近のラジオの中で、群を抜いてカオスに感じるノイタミナラジオ。私的には1週間で1番楽しみなラジオだったりする。初回放送で「ニートでただ働きOKなアルバイト募集」というぶっ飛んたことを始めて、おいおい大丈夫かよと最初の数回は正直微妙な感じでもあったんだけど。
パーソナリティーであるアナウンサー吉田尚記さんの軽快なトークと、意外に豪華なゲストとのやり取りが、なんだかアニメ業界的「徹子の部屋」に思えて気がつけばハマってたw(そうそう吉田さんは徹子のモノマネが得意です。)
特にうさぎドロップの脚本をやっている「岸本卓」さんの回はトークラジオとして本当に面白かった。
脚本家「岸本卓」氏の人生が映画化できるレベル(笑)
岸本さんの人生自体がもう無頼伝すぎる。
大学出てサイゾー(吉田さん曰く「2chな雑誌」w)に入社。ジブリにインタビューに行ったときは「キムタク起用したのは宣伝のためでしょ?」とぶっちゃけ質問を飛ばして鈴木さんに切れられ。次第にウチに入れと勧誘。そしてジブリへ。
火垂るの墓の高畑さんの下で「話し相手」という不思議な役職に付き、そこで見つけた女性が気に入りストーカーwそして嫁に。アリエッティの脚本やりたい、と志願したものの宮崎駿さんに書いた脚本にダメだしされまくり、結局ボツに。
その後、IGからうさぎドロップの脚本をやってくれと言われて現在に至る、といった話をまるまる1回、全コーナーぶち抜きでトークという神回だった。
10歳の女の子に50歳の無職が「バブル経済」を説く
今回の放送分では、アニメ「うさぎドロップ」のりんちゃん役「松浦愛弓」ちゃんがゲスト。1歳から女優として働いている若干10歳の女の子を相手に、なんと50歳無職の西部さんが「バブル経済について教える」というコーナーを実施。
アリとキリギリスを元に「バブル時代はみんなキリギリスだった」と例えたり、三高やアッシー、メッシー、ジュリアナ東京についても教えてあげるという、なんだか聞いてていたたまれなくなるカオスワールドが繰り広げられてた。(いたたまれなさはいつものことではあるが)
めっちゃしっかりしてる松浦さんがこの状況を際立たせていて、構成としては大成功な気もする。全部が全部、ガチガチの真面目ラジオだったら絶対聞いてないだろうし、そういう意味でニートな西部さん&まーざんちゃんの存在は偉大。
「ノイタミナラジオ」なんだけど「アニメ業界ラジオ」として貴重
ノイタミナって冠がつきつつも、普通に他番組の話をしたりするラフなスタイルも魅力的。もっとも上層部はそこが問題で番組存続させるかどうか意見がまっぷたつに別れた、なんて話をゲストに呼んどいて言われるという、なかなかキツイ状況もまんま放送されたりしてた。
アニメっていうより業界が好きな人なら、このラジオ本当にハマるんじゃないかなぁ。周りで聞いてる人が全くといっていいほど聞かないけれど、どのくらいの人が聞いてるんだろう。
面白いのに。
ラジオ配信がCD化。面白いけどマネタイズできるのか?
公式サイトで、岸本さんのゲストの回以降は今聞けるけど、たぶん今週金曜更新でそれも聞けなくなるから聞きたい人は今のうち。
岸本さん収録CDが発売されました!
そして第1回からの放送がCDになるとのこと。だ、大丈夫か??
初回から聞いてないなら必聴。
ネタのためだけにめんまにオリジナルのセリフを録音させてくるという、無駄に豪華なことするラジオはそうそう無いだろう。