ニンテンドーDSゲーム「無限航路」レビューです。このゲームはプラチナゲーム制作・SF戦略SLGということで楽しみでした。
ストーリーはスペースオペラ。謎多き主人公
タイトルでほったらかすと流れるムービーが流れましたが、粗いです。まぁ仕方ないですね、DSですから。公式ウェブとの差にがっかりしましたけどね。
そしてSFでよくある、これまでの流れが一切語られないストーリー展開。この手のゲームやアニメに慣れてないとさすがに戸惑いますね。とりあえず主人公は宇宙に行きたいんだな、と。かろうじて分かるのがそれくらい。
ちょっとストーリーが進むと、エピタフとかいうものの謎を知りたいみたいだというのは分かりました。主人公についてほぼ語られない、謎多すぎキャラです。
独特の戦闘システム。慣れるとハマる
戦闘は戦艦同士の打ち合いと、白兵戦と呼ばれる戦い方があります。戦艦戦は射程距離に入ったら通常砲撃か全砲斉射で攻撃を加えたり、回避行動で全砲斉射を交わしたりして戦います。白兵戦は全砲斉射と同じエネルギーを使って、艦隊同士が近いと行うことができるのですが、一言でいうとジャンケンです。ゲーム内ですらジャンケンと同じだと説明されてます。……ちょっとあんまりです。雰囲気もクソもありません。さすがセガ。
艦隊は設計図を手に入れると新しく建造できます。もちろん費用はかかります。艦隊にモジュールを組み込むことで基本性能を引き上げることができます。
またクルーを配置することで命中率や回避にポイントが付きます。クルーにはレベルがあるので戦いによって成長します。この辺の細かな設定はさすがです。
やってたらじわじわ惹かれていった。細かい操作は習うより慣れよ
ゲームの舞台自体は非常に魅力的で、SF臭もそこまでぷんぷんしていないので、比較的ライトユーザーでも楽しめると思います。戦闘はややシビアですけどね。
ストーリーの引きの弱さ、戦闘バランスの調整の悪さなど気になる点はありますが、それよりもこの時代に新しいシステムを出したことはもっと評価されるべきだと思います。荒削りではありますが、これはこれで面白いと思います。
まだまだ序盤ですが、きっともう少し進めればストーリーも引きが強くなってくれると期待しています。ながーいファンタジーは序盤の引きが弱いことが多々ありますから。
(普通は説明が多くなるから引きが弱いんですけどね。このゲームはそうじゃないのが気にならないかといえば・・・気になります。)
にしても、この艦隊の索敵がどうあらわされているのかイマイチよく分からない。
射程範囲=索敵なのか??
敵の索敵も自分と同じ範囲なのか??
どうも射程範囲に入るタイミングが、敵とそっくりな気がする。