【書籍】貴志祐介「狐火の家」 レビュー

貴志佑介さんの新刊「狐火の家」。
でてるよ、との情報を聞きさっそく購入して読みました。
これ、硝子のハンマーの泥棒&弁護士コンビのシリーズものです。
文庫版「硝子のハンマー」のあとがき対談で書かれてた「まもなく発売される」はずだった本ですねw
待ってましたよ~
本書は4篇の短編集でした。

「狐火の家」は田舎の集落のはずれにある一軒家で起こる密室殺人。
「黒い牙」はアパートの一室の密室殺人。
「盤端の迷宮」はホテルの一室で起こる密室殺人。
「犬のみぞ知る」は・・・おまけですね。
個人的には「黒い牙」がお気に入り。
弁護士の青砥先生が、殺人事件の起こったアパートの1室で容疑者2人とたった1人でやり取りをするのですが・・・。
泥棒の榎本にアドバイスを求めるため部屋を出たり入ったりとする度に「状況が悪化していく気がする」という場面の展開がいいです。
なんかこう、ぞわぞわっときますね。
この短編、ぜひ薄暗い芝居小屋とかでやってほしい。
いすの下に蜘蛛のおもちゃとか置いてると完璧だなぁ。
4篇とも気軽に読めて楽しいのですが、できれば文庫で出して欲しかったですね。
↓文庫版、出ました!


さて、ほったらかしてた前作「新世界より」でも読みますかね。。
軽く数ページ読みましたが、回顧録からスタートするんですね。
この手のスタートはクトゥルフもので慣れちゃってます(^^;
最大の問題は主人公は回顧録書くまでちゃんと生きてるってこと。
今から始まる物語がどれほど波乱万丈でピンチだろうが答えが出ちゃってるのが回顧録の欠点ですよね・・・。
まぁ斜に構えず楽しんで読んでみましょうか。

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makapy
ゲームと本と映画が好き。日常の生活で買ったり使ったものを紹介しています。

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