クトゥルー (13) 読み終えました。
このシリーズ、13巻で終わりなんですね。
ちょっと寂しいです。
最終巻なのですが、本家ラヴクラフトの作品が収められていないのは残念です。
ダーレスの作品は2編あるんですけどねぇ。
何かと忌み嫌われているダーレスですが、読みやすいという点で結構好きです。
異色作的な「恐怖の鐘」はマヤ・インカの口承神話にありそうな雰囲気でちょっとはまりました。
「本を守護するもの」はクトゥルー神話に本がヒトガタとなるというモチーフの作品で思わず「デモンベイン」を思い出してしまいました(^^;
全体的に大味な作品が多い気がします。
ダーレスの「彼方からあらわれたもの」は召喚したものを封印する描写は特になく最後のほうはダイジェスト版のように駆け抜けます。
ジェイムス・ウェイドの「深きものども」も面白いのですが、神々の名前が安売りのように出てきてちょっと興ざめです。
やっぱりこの本はクトゥルフじゃなくクトゥルーなんだな、とあらためて感じる一冊でした。