雨瀬シオリさんのコミック「ここは今から倫理です。」の1巻を読み終わりました。
前情報も特になく、タイトルで読んで見はじめたわけですが。
地獄の教頭の5巻もでてたので、教師物として一緒に一読、みたいな感じで。
そしたら、これ結構アタリだったかも、と。
熱くない熱い教師の物語
ポーカーフェイスな倫理の高校教師が主人公で、倫理の授業を受けてる生徒の問題を解決していくという、極めてシンプルな構成です。
熱い教師、というより一見淡々と解決していくわけですけど、熱を出さない熱さみたいなのが伝わってきます。
なんだろう、そういうことじゃなくて、多分私自身が高校の倫理の授業が好きだったから、妙に共感できるのかもしれません。
「倫理」という教科が、数学のように汎用的でもないし、英語のように実用的でもない、知らなくても特に困らない、そんな語り出しから教えてくれる科目って、私が実際に受けてた倫理の教師まんまだったんですよね。
雑学覚えるの大好きな私としては、ムダに倫理の資料集の内容を覚えこんだりしてたので。
作中に出てくる哲学(philosophia)という言葉はphiloは知でsophiaは愛する、ということから「知を愛する」という意味、なんて話は涙が出るくらい懐かしいなぁ、と思っちゃいました。
学問が学習しやすいようにカテゴライズされるまでは、全ての学問は哲学なんですよねぇ。
所々で出てくる偉人の格言・名言がなんともウザいようで面白くて(笑)
こういう先生いてもおかしくないなぁと。
なんとなく懐かしみを感じながら読める漫画でした。