山道を登りながらこう考えた
……わけではありません。
片道1時間、電車に揺られる一日の始め、私は本を読むことが多いです。
今日は古本作家、出久根達郎さんのエッセイ「古書法楽」を読んでいます。
私はこの作家さんが好きでして、この本の中に「石ころのたぐい」という話があります。
歌集に関するエッセイです。
内容は差し控えますが、考えてしまった動機は内容ではありません。
その中にある一節。
『おもしろいことに自伝なるものの書名はあらかたが、「半生の記」「懐古録」「この道」「辛酸何十年」で、この文字に己が姓名が冠せられる。』
「懐古録」。
このブログのタイトルは「回顧録」(※注:このブログの旧名は「おきらくごきらく回顧録」でした。)
ま、間違ってタイトルつけた??
家に帰るなり広辞苑を開いてみました。
かいこ【回顧】昔のことを思うこと。過去をかえりみること。「―録」
かいこ【懐古】昔のことを懐かしく思うこと。「―趣味」
よかった。
どうやら回顧録で問題ないようだ。
ちなみにGOOGLEで検索してみた。
回顧録・・・119000件ヒット
懐古録・・・15800件ヒット
どうも、「回顧録」の使われ方は日記的な日々の記録に持ちられ、「懐古録」と書くときは昔を懐かしむ際に利用されているようです。
となると、このブログも数年後には「おきらくごきらく懐古録」になる?
出世魚みたいですね。
もっとも、それまで書き続けているかどうかは疑問ですが……。
>追記:数年後、タイトルは「おきらくごきらく懐古録」にはならず「風の吹くまま気の向くままに」に変わりましたとさ。