これ見てたら遭遇しました。地震。勘弁してください。タイムリーすぎです。
なお、今回の地震は「平成19年新潟県中越沖地震」と命名されたそうです。
宮崎県の飯綱村で地震がおきて、地下から遺跡(神社)が発見される。
そこから湧き出た水を飲んだ人間が次々と謎の病気に侵されていく。
蛇のようにのた打ち回り、餓鬼のように良く食い、そして栄養失調で死んでいく奇病。
その水を売る計画を立てる村長。
調査を行う東京のD大から来た杜川と飯綱村出身で飯綱教の代表者を母に持つ中学生の由美は水の危険を調査するうち、飯綱教の意味、由美の力、そして古事記に書かれたイザナギ・イザナミの事戸渡しの真相が明らかになっていく。
小説のストーリーはこんな感じです。
映画はこの後日談のアナザーストーリーになっているようです。
死んでるはずの人が生きてたり、重要人物の性別が変更になってる(リングの栄光を思い出したいのか?)し、純粋な後日談では無いようです。
この時点で、かなり本作の底が見えるところですが、我慢して見続けました。
先に書かせてもらいますが、この映画、面白くないです。
小説の世界観を石ころサイズにしてしまってます。
最後はそれを放ってお仕舞い。
映画館で見てたらぶち切れてたことでしょう。
角川のJホラーは予算の都合なんでしょうが狭い場所(病院とか旅館とか)でちまちま動くか、山奥の風景でごまかすかがパターン化してますね。
閉鎖空間の圧迫感や辺境の荒廃感を出したいんでしょうが、単なるしょんぼりした作品になってしまってます。
一時的な怖さを見せることに執着して、バックグラウンドがスカスカで深みが全く無いからでしょう。
馬鹿にしてるとしか思えん。
・・・もしかして抱えてる脚本家がダメなのか。
なお、ここからネタバレ。
小説と対比して書いているので、読んでない方はここから先は読まないほうがいいかもしれません。
いきなり小説の主人公である杜川の葬式から始まります。
まるでセチグラですね。
死因は目を突き刺しての死亡とのこと。
小説を読んだことがある方はご存知かと思いますが、ラストに杜川は宮崎を浮浪者のように徘徊しています。
愛する由美が人柱となってイザナミを抑えたことに、ロリコンの杜川は自暴自棄になって世捨て人となるわけです。
そんな杜川が、いつの間にやらシニミズに感染して自殺する。
おいおいって感じです。
どうも映画ではシニミズを飲むと幻覚を見て自殺するようです。
最後まで、その原因は不明。
小説では杜川の婚約者が感染し、生きているうちに解剖。
途中腸が飛び出してこれがイザナミの本体であることが判明しますが、映画版はちょっと変わってます。
性転換しちゃってる戸隠(笑)の元夫が感染し、解剖は行われるんですが失敗に終わります。
そこで戸隠が一言。
「犬死だった」
爆笑です。
面白かったのここだけ。
地下水の国境は無い。
そんな変な締めで終わりました。
感想。
やっと終わったか。
内容薄すぎ。
民俗学ホラーがオカルトにもカルトにもなり切れない、糞映画になってしまってました。
どうしよう、褒めるトコがない。。
Amazonのレビューもやっぱり低いなぁ・・・