観て来ました。いつものようにレイトショーでのんびりです。小林聡美×もたいまさこの映画第3作目です。相変わらずのゆったりとした映画でした。
タイのプールで語られる6人それぞれの物語
タイのチェンマイにあるゲストハウスで働いている母、京子の元に娘のさよが訪れるところから物語が始まりました。まるで日本の田舎町のような、とても懐かしい光景が広がっています。
さよが母を訪れた目的は、突然自分と家族をほったらかして出て行った理由を聞きたかったようです。
「理由なんて、愛ひとつで十分だ。」
この映画のキャッチフレーズになってますが、どうやら母の愛がテーマだったようです。
……正直わかりかねる物語でしたが。
母が出ていった理由とは?
母が出て行った理由は、さよと二人だけで食べるおなべのシーンで語られています。結構長回しのシーンで緊張感が伝わってきます。
ちょうどそのころ、どういう経緯でかは不明ですが母親と生き別れたビーという少年が、本当の母親と出会うシーンがあります。
この映画の見所のひとつであるロイカトーン。ロイカトーンは燈籠流しですが、主に熱気球と同じ原理で空に飛ばすタイプのものがこの映画では使われていました。願い事を唱えながら、火をつけて空に飛ばすシーンは幻想的です。
テーマソングになっている音楽が、ラストに流れるのですが、映画全体にマッチして、ゆるーくいい感じに余韻を残して終わります。
この映画の予告編が公式サイトで流れていますが、なんか映画のダイジェストそのもののような気がします。ここ流していいのか?みたいな。
これもバックにメインテーマが流れていて、マッチしてますね(^^
めがねはゆるーい中にも統一感があって好きでしたが、プールは母の愛というテーマもちょっとうすぼんやりとしていて正直いまいちかなぁ、と思ってしまいました。私が男性だから、そう感じてしまうのかもしれません。
ところで、父親はどうしたのでしょう??作中には出てきませんでしたが。かもめ食堂といいめがねといい、どうも父親という存在が薄い気がするのは気のせいでしょうか。