「ささら・まーりゃんの生徒会会長ラジオ for ToHeart2」でもう一つ気になった話。
個人的には、こっちのほうがよっぽど気になる。
「ケードロ」か「ドロケー」か。
ま、どっちでも意味はわかる。
警察と泥棒に別れて、警察は泥棒を追いかけるゲーム。
泥棒は警察にタッチされると檻に入れられる。檻に入れられた泥棒は捕まっていない泥棒がタッチすることで脱獄できる。
泥棒が全員捕まった時点でゲーム終了。
次戦は泥棒と探偵が入れ替わってゲームを続ける。
そんなゲーム。
私もよくやってた。
この呼名が全国でいろいろだと。
そりゃそうだ。
東と西でアホとバカが違うように、呼び方が違っていても全く不思議はない。
ちなみにアホとバカの境界線をテレビ番組が調べようとしたら、まさかの名古屋で「タワケ」が現れた、ということから全国のアホバカマップが作られたのがこの本。
アホバカ以外に、褒める言葉も東西で違う、ということが分かり、これは柳田国男が蝸牛考で説いた「方言円周説(言葉は京の都を中心に波紋のように伝播した)」を証明したフィールドワークになった。
九州の方言と東北の方言で似たような言い回しが残っているのはこの方言円周説で理解できる。
もし仮に今回のドロケーとケイドロが同じような現象で本格的に調べられたらと思わずにはいられない。
ちなみにうどんの国である私の地域では「ドロケー」でも「ケイドロ」でもなく……
「ぬーたん」と呼ばれていた。
ぬーたんとは「盗人と探偵」の略で、どちらの役になるかは「いろは歌」で決められていた。
全員が右手をエド・はるみのごとく、グーにして親指を立て、参加者はその立てた親指を包むようにグーをつなぎあわせておく。
適当なグーの位置から「いろはにほへと・・・」と順番に手を差していき、「ちりぬるを」の「ぬ」になった人が「盗人」。「わかよたれそ」の「た」になったら探偵。役が決まった人は繋いだ手を離して、残ったグーの探偵だった人の次の人から「いろはにほへと」とまた繰り返して役を決めていく。
こうやってほぼ同数に別れて、ゲームが始まる。
知り合いに聞いたところ福岡、山口、広島、岡山、兵庫、東京の誰も「ぬーたん」なんて呼び名はしていなかった。
うどん国は特殊なのか。
ちなみにアホバカの讃岐弁は「ほっこ」。
おそらく古語の「おこ」からきているのではないかと思う。
ところで最近はケイドロもIT化が進んでいて、なんと最近のがきんちょさんはレーダー探知できるおもちゃを使っているらしい。