『扉の向こうで何かが起こる』
ゲゲゲの鬼太郎第4部の本放送が終了して7年。
3歳の子供は今は10歳。
この辺がゲゲゲの鬼太郎になじみが無くなるボーダーラインといったところか。
再放送が幾分このラインを下げるかもしれないが、そもそも3歳の頃に見ていたアニメの内容なんて詳しく覚えちゃいないのでトントンだろう。
なんだか悲しくなる。
今日見たのは第3部の鬼太郎。
第24話「子供が消える!?妖怪うぶめ」の回。(VHSゲゲゲの鬼太郎第三部第6巻に収録)
うぶめは赤ん坊を奪って自分で育てる妖怪だ。
道端で子供を死なせた母親の妖怪とのこと。
街で子供が消えるニュースを聞き、猫娘と向かう鬼太郎。道中、この物語のゲストの小学生ヒデオと会う。
「この世の中は試験がよければなんになってなれるんだ」
と言ってのけていたヒデオは、最後鬼太郎に助けられて、
「困難に立ち向かっていくことが一番大事」
と思うようになる。
第3部の鬼太郎によくある道徳的な話となっている。
そのヒデオの背後でうぶめを見世物にしようと、拝み倒すヒデオの父とねずみ男の滑稽さがまた面白い。
作中、うぶめに「お前に親の気持ちが分かるか!」と言われた鬼太郎は「・・・分かるさ」と一言つぶやき目に涙を浮かべる。
バックグラウンドを語ったりしない。
無駄な説明のない最高の演出だ。
文句無く名作の1つだと思う。
ゲゲゲの鬼太郎は悲しいかなDVDになっていない。
来年トリックでおなじみの堤監督が実写版ゲゲゲの鬼太郎の映画を公開する。
これを機会に1部から4部までをDVD-BOXで出して欲しいと本当に思う。
現在、「たのみこむ」でこの企画があがっている。
●ゲゲゲの鬼太郎 wiki
<追記>【祝】ゲゲゲの鬼太郎第3部DVD-BOX発売決定!これでいつでもユメコちゃんにあえますよ~ん。