【書籍】雀蜂(貴志祐介)感想

貴志祐介さんの書きおろし小説「雀蜂」を読了しました。
※ネタバレ含みます。

この本、読む前はめちゃめちゃ楽しみにしてました。
帯にこんな煽り文句が書かれてあったので。
あと1回刺されると俺は死ぬ。
『クリムゾンの迷宮』『悪の教典』を超える恐怖!
雪の山荘が舞台のサバイバルホラー。

今は帯のコピーライターに文句を言いたい気分ですよ。
百均で買った果物ナイフを片手に殴りこまれても文句言えないでしょ。
読み終わった感想としては「つまらなかったな」の一言につきます。
短編を無理やり引き伸ばして1冊の本にしたようなスカスカの中身でした。
一人称で誰からもその存在を確認できないような書き方をしてる時点で、大抵のミステリーファンなら、はいはい本人じゃないんでしょ?と思ったことでしょう。
それが全く当人と縁のない思い込みストーカーの犯行でしたというオチは斬新というより脈絡なさすぎで「はぁ?」って感じでしたが。本の裏に書いてる「ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!」は、明らか勘違いですよ。情報のないポット出てきた奴が殺しておいて予測しろと言われましても・・・。
この作品、世にも奇妙な物語あたりの20分位の尺かつ低予算で映像化出来そうな作品ではありますけどね。
狙ってんだろうなぁ、と防犯探偵シリーズと同じ臭いがしますわ。
「貴志さん、そろそろ映像化のネタがつき始めてるんで、軽いの一発お願いします」みたいな。
貴志さんはもともと寡作の作家という認識はファンとしてもあるはずですし、新作を期待しててもこんな愚作を吐き出されるよりは何年待ってもふっとい作品を出してくれることを期待してると思うんですよね。
硝子のハンマーが出る前くらいまでなら貴志祐介作品に外れなしと薦めてましたけど、何かあのへんからスタンスがズレてきてる気がします。ずれてても「新世界より」みたいなのは、やっぱり貴志祐介の作品だと納得するものもありますが、ダークゾーンとか本作みたいなのは、ちょっと雑すぎやしませんか?


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